【CBC賞】今村聖奈と歴史を刻んだテイエムスパーダ スーパーレコードVの裏に「福永のアドバイス」


(2022年6月29日). 2022年6月29日閲覧。 騎手一覧 今村聖奈 (@val000425) - Instagram 今村聖奈 (@vall00001) - Twitter 2022年 ルーキーズ今村 聖奈 - JRA 今村 聖奈の騎手情報 - 競馬ラボ 今村聖奈の年度別成績(netkeiba.com)
7キロバイト (739 語) - 2022年7月3日 (日) 10:14


[GⅢCBC賞=2022年7月3日(日曜)3歳上、小倉・芝1200メートル] 3日、小倉競馬場で行われた第58回GⅢ・CBC賞(芝1200メートル=サマースプリントシリーズ第2戦)は今村聖奈騎乗のテイエムスパーダ(牝3・五十嵐)が、1分05秒8のスーパーレコードで圧巻の逃げ切りV。鞍上の重賞初騎乗初Vの陰に隠れているが、超ハイペースで飛ばして、そのまま楽に押し切った馬のポテンシャルも恐るべし。夏のスプリント頂点まで一気に突っ走ってしまいそうだ。スプリント戦の「0秒6差」 31秒8。小倉競馬場のターフビジョンに前半3ハロンの通過タイムが表示されると場内にどよめきが起きた。「びっくりした。さすがに止まるんじゃないかと」。見守った五十嵐調教師も同じ心境だった。しかし、テイエムスパーダは止まらない。4角でさらに後続を引き離し、直線は文字通りの独り旅。格上挑戦での重賞制覇を3馬身半差のド派手Vで飾ってみせた。「言うことなしだね。ジョッキーが自信を持って乗ってくれた。4角を回った時にこれなら残れるんじゃないかと。ラスト1ハロンでは勝ったと思った」 コンマ1秒を争うスプリント戦で「0秒6差」は完勝と言っていい。開幕週の高速馬場、48キロの軽量が味方したとはいえ、自身の持ち時計を2秒以上更新しての重賞勝ちは同馬の成長を抜きには語れない。 もちろん、進化はスピード=肉体面だけにとどまらない。トレーナーは「3歳牝馬の割にはチャカチャカしたところがない。普段から物おじするところがなく堂々としている。それもいい方に出ているね」と気性面の成長を勝因のひとつに挙げた。あふれる快速と、それをしっかりコントロールできる精神力。その両面がかみ合った結果が1分05秒8のJRAレコードを呼び込んだ。「初重賞で自信を持って乗れるなんて」 今後はサマースプリントシリーズ制覇を目指して、北九州記念(8月21日=小倉芝1200メートル)を視野に小倉競馬場に滞在して挑戦する予定。「この馬のスピードを生かしてくれた(今村)聖奈ちゃんはすごいよ。一体どんな心臓をしてるんだろうね。福永騎手にもアドバイスをもらっていろいろ考えてくれていた。初めての重賞で自信を持って乗れるなんて大物だね」。 破竹の勢いで重賞突破した新人女性ジョッキーとともに、テイエムスパーダもこの夏を大いに盛り上げてくれるに違いない。