顎口虫症(がくこうちゅうしょう、英:Gnathostomiasis)はヒトが顎口虫の幼虫が寄生したライギョ・ソウギョなどの中間宿主を生食することにより感染する疾病。顎口虫は本来終宿主であるイヌやネコ、ブタなどの哺乳動物の胃壁などで成虫となるが、人の体内においては成虫になることができず、幼虫のまま皮…
7キロバイト (947 語) - 2021年12月4日 (土) 22:27


 青森県上十三保健所管内や八戸市の医療機関で9月下旬~11月下旬、皮膚の腫れなどを訴えて受診する患者が約130人に上っていることが、青森県の調査でわかった。いずれも軽症だが、うち1人の皮膚からは、寄生虫病の原因となる「顎口虫(がっこうちゅう)」が見つかった。患者の多くは生のシラウオを食べており、県はシラウオを生食したことで体内に顎口虫が入った可能性があるとみて、注意喚起している。

青森県庁
 顎口虫は体長2ミリほどで淡水魚に寄生する。寄生した魚を生で食べると顎口虫が体内に侵入し、皮下を動き回って皮膚が腫れたり、まれに目に移動して失明したりするという。


 シラウオは小川原湖(東北町)の名産で、周辺には生で提供する店もある。県は湖から採取したシラウオを調べたが、顎口虫は確認されなかったという。それでも患者の症状や状況から、シラウオを通した顎口虫の侵入を疑っており、県保健衛生課の担当者は「これまで顎口虫はあまり知られていなかった。今後は県民だけでなく、店側にも注意を呼びかけたい」と話す。